【イベントレポート】AIチームが自律的に議論!miibo Agent Hubが実現する次世代コラボレーション
4/17開催イベントで披露された驚きの機能—CEOとCMO役のAIが経営議論、批判的AIが忖度なく意見する革新的プラットフォーム
miiboDesigner の岡大徳です。
4月17日に開催された「miibo Agent Hub 開発者が語る!AIエージェント同士がチームになる「AtoA」を爆速で実現する方法を徹底解説」イベントの内容をご報告します。このイベントでは、AIが単体で動作する時代から「AIチームで協働する時代」への大きな一歩となる「miibo Agent Hub」の機能と可能性が、実際のデモンストレーションを交えて紹介されました。複数のAIエージェントが自律的に議論し、集合知を形成する革新的なプラットフォームの全貌をお伝えします。
miibo Agent Hubとは—AIチーム協働の新しいパラダイム
イベントの冒頭で功刀氏は、miibo Agent Hubを「複数のAI同士がコラボできる新機能」と紹介しました。これはGoogleが最近発表したエージェント間通信プロトコル(A2A)と類似した機能を持ち、AIエージェント同士が自律的にコミュニケーションをとりながら一つのアウトプットを生成します。
孫正義氏が「SoftBank World 2024」で示したAI進化レベル5「組織全体の仕事を遂行するエージェントが群れになって活動する」段階に対応する技術として位置づけられています。従来の「人間がAIに質問し、AIが回答する」一方向の対話から、AIチームによる自律的な協働へと進化するものです。
この技術がもたらす革新は以下の3点です:
多角的な視点の獲得:単一AIでは得られない多様な観点からの分析
忖度のない客観的議論:AIの得意分野を活かした専門的な議論
AIネットワークによる生産性向上:組織内のAIが連携し合うことで情報共有が加速
驚きのデモンストレーション—実際のAI協働を目撃
イベントの中心となったのは、miibo Agent Hubの実際の動作デモです。功刀氏が操作する画面を通じて、以下のような実演が行われました:
1. 経営チームによる議論
CEO、CMO、CTO、CFOの役割を持つ4つのAIエージェントが招待された「経営チーム」グループでは、AIが自動的に役割分担しながら議論を展開。「星マーク」で示されるオーケストレーションAIが進行役となり、各AIを順番に指名して発言させていました。
CEOがまず方針を示し、次にCFOが財務的観点からコメント、そしてCMOがマーケティング視点を提供するなど、まさに経営会議のような多角的な議論が自動的に行われました。
2. プレスリリース改善チーム
プレスリリースのドラフトをレビューするAIチームのデモンストレーションでは、マーケティングアシスタントと推論モデルの2つのAIが協力して文書を分析。一方が基本的なマーケティング知識を提供し、もう一方がSEO視点の詳細な提案をするなど、専門性の違いを活かした協働が見られました。
3. 批判特化AIとの議論
特に印象的だったのは、「批判特化エージェント」を加えたデモです。AIの忖度傾向(入力内容に対して過度に肯定的になる傾向)を解消するために、あえて批判的視点を持つAIをチームに加えると、より客観的で深い議論が実現しました。
批判AIが「そのアプローチには致命的な問題がある」と指摘し、より具体的な戦略を要求するなど、人間同士の建設的な議論に近いやり取りが展開されました。
4. Agent Builder機能
「Agent Builder」機能のデモでは、「渋沢栄一の経営アドバイスが欲しい」という簡単な指示だけで、渋沢栄一AIを自動生成。プロフィール設定から応答スタイルまで自動的に設定され、数分で専門的なAIエージェントが完成しました。
この即席で作られた渋沢栄一AIと、鬼メンター(厳しく指導するAI)を同じグループに招待して「日本の少子高齢化問題」について議論させると、渋沢栄一的な長期的視点と、鬼メンター的な厳しい現実論がぶつかり合う興味深い展開が見られました。
miibo Agent Hubの技術的特徴と拡張性
デモンストレーションの後半では、以下のような技術的特徴も紹介されました:
最大5体のAIエージェントを同時に使用可能
Webhookを使った外部サービスとの連携(Slack通知など)
MCPプロトコル対応による多様なサービス連携
Web検索機能を持つAIと組み合わせた情報収集・分析
特に注目すべきは「グループ方針プロンプト」の柔軟性です。AIに対する指示を「Web検索→情報収集→要約→Slackに投稿」のような流れで記述すると、AIチームがそれを自動的に実行するワークフローが構築できます。これは従来の硬直的なワークフローではなく、柔軟に判断しながら進める新しい自動化の形を実現します。
AIエージェントネットワークの将来性
功刀氏は「AIエージェントネットワーク」の概念について語り、組織内でAIがつながることで生産性が「爆上がり」する可能性を示唆しました。AIエージェント同士のコミュニケーションが進むことで、情報共有が加速し、新たな課題に対応するAIが生まれる好循環が期待できるとのことです。
ただし現状の課題として、AIの「紹介文」がオーケストレーションAIによる役割分担の重要な判断材料になるため、AIエージェントが増えてくると「自分が手を挙げてアピールする」必要性も生じるとの興味深い指摘もありました。
先行体験コミュニティ募集のお知らせ
このイベントで発表された「miibo Agent Hub」のα版を先行体験できるコミュニティへの参加者募集も行われました。4月20日までの期間限定募集で、参加者は開発中の機能をいち早く試すことができます。
コミュニティでは、以下のような活動が予定されています:
様々なユースケースの開発と共有
フィードバックの提供と機能改善への貢献
Discord上での情報交換や議論
Q&A
Q: この機能を利用するために特別なプログラミング知識は必要ですか?
A: 必要ありません。miibo Agent Hubはノーコードで設計されており、既存のmiiboエージェントを「チームの箱」に入れるだけで連携が構築されます。専門的な技術知識がなくても簡単にAIチームを構築できます。
Q: 将来的にはバックエンドでの自動実行も可能になりますか?
A: はい、現在のα版はチャットUI上でのやり取りのみですが、将来的にはバックエンドでの自動実行も計画されています。API経由でグループをリクエストし、裏側でAI同士が議論して結果を出力する機能も実装予定です。
miiboの詳細なFAQについては、以下のURLをご覧ください: https://daitoku0110.net/faq/
まとめ
今回のイベントを通じて、AIの活用が単体での利用から「AIチーム協働」の時代へと進化していることが明確に示されました。miibo Agent Hubは、この新しい時代を簡単に体験できるプラットフォームとして、大きな可能性を秘めています。
特に印象的だったのは以下の点です:
複数AIの自律的な議論による多角的視点の獲得
批判的AIの導入による忖度のない客観的な検討
簡単な指示だけで専門AIを生成・組織化できる手軽さ
外部サービス連携による実用的なワークフロー構築
AIが単なる道具から「チームメンバー」へと進化する中で、miibo Agent Hubはその可能性を誰もが簡単に体験できる環境を提供します。AIチームの力を活用して、これまでにない創造性と効率性を実現する未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
【今すぐ行動】
「miibo Agent Hub」の先行体験コミュニティへの参加申し込みは4月20日までです。この革新的なAIチーム環境をいち早く体験し、自分なりの活用法を探求してみませんか?以下のリンクから応募できます。
→ 「miibo Agent Hub 先行体験コミュニティ」応募フォーム
また、イベントの録画を見逃した方は、以下のリンクから視聴できます: → イベント録画:
それでは、また次回のニュースレターでお会いしましょう! miiboを楽しんでください!
miiboDesigner岡大徳:https://daitoku0110.net/
miiboガイドページ:https://daitoku0110.net/miibo-guide/
miiboDesigner岡大徳が徹底解説、「miibo」の全貌と描く未来:https://miibo.site/