miiboDesigner の岡大徳です。
12月16日に開催されたmiibo AI Conference 2024では、企業のAI活用の現状と未来について、貴重な知見が共有されました。今回は、カンファレンスのハイライトと、実際に披露された革新的なデモをご紹介します。
注目のデモンストレーション:AIによるAI開発の新時代
カンファレンスでは、以下の2つの革新的なデモが披露され、大きな反響を呼びました:
1. miibo AI Builder
AIが自動でエージェントを構築
プロンプト生成から知識ベース作成まで全自動化
実際のデモでは「AIカンファレンス」のエージェントを数分で作成
具体的な動作フロー:
目的の入力(例:「AIカンファレンスの問い合わせ対応」)
AIによるプロンプト自動生成
必要な知識の自動収集と構造化
エージェントの自動生成と設定
2. AI Team Builder
複数のAIエージェントによるチーム編成
役割分担(アイデア生成、フィードバック、プロジェクト管理)
チーム間のコミュニケーション自動化
2024年の生成AI:実用化フェーズへの突入
功刀CEOは特に以下の3つのトレンドに注目しました:
自律型AIエージェントの台頭
AIが自律的にタスクを実行し、複数のエージェントが協調して問題解決を行う事例の増加
特にワークフローの自動化とプロセス最適化での活用が進展
AIによるAIの開発・評価というメタな取り組みの出現
マルチモーダルコミュニケーションの進化
テキストだけでなく、音声、画像、動画を統合的に扱うAIの実用化
リアルタイムの音声会話が可能なAdvanced Voice Modeの登場
クロスモーダルな理解と生成能力の向上
生成AI×既存システムの統合
LLMと外部サービスを繋ぐプロトコルの整備
APIを通じた既存システムとの連携強化
エンタープライズでの実用的な活用事例の増加
詳細の記事はこちら『オープニングで見えた未来:AIによるAI開発の衝撃デモを公開』:
https://www.daitoku0110.news/p/generative-ai-future-vision
AGIとマルチモーダル:次世代AIの展望
深津氏と小笠原氏の対談では、以下の具体的な提案がありました:
AGIの実現アプローチ
複数の特化型AIを束ねるオーケストレーション
1年間気付かれずにSlackで働けることをAGIの一つの指標とする提案
人間の能力を超えるのではなく、補完する形での発展
マルチモーダルの新しい可能性
従来の人間の感覚(視覚、聴覚等)を超えたセンサーの活用
衛星データなど未活用データの統合
超音波、赤外線、振動など、人間には感知できない情報の活用
国産モデル開発の方向性
アジア圏でのODAを活用した国際協力の提案
非英語圏のデータセット収集と活用
マルチモーダル領域での独自性の確立
詳細の記事はこちら『キーノート総括:深津氏×小笠原氏が示す会話型AI活用の5つの展望』:
https://www.daitoku0110.news/p/ai-conference-keynote-insights
企業事例から学ぶ実践知
シャープの事例:
ロボホンへのChatGPT実装
キャラクター性を維持しながらのAI機能統合
100名規模のユーザーモニター試験の実施
ハルシネーション対策と人格の一貫性維持
実装プロセスの特徴
段階的な機能追加とフィードバック
ユーザーとの対話を重視した開発アプローチ
リスク管理と品質保証の両立
キリンホールディングスの事例:
組織体制
20名強のDX戦略推進室
平均年齢28歳の若手中心チーム
各部門との連携を重視した横断的な推進体制
実践的なアプローチ
社内GPT基盤の構築と展開
データの構造化と標準化の推進
トップダウンとボトムアップの融合
詳細の記事はこちら『シャープ×キリンが示す会話型AI活用の最前線:クライアントセッションレポート』:
https://www.daitoku0110.news/p/miibo-conference-client-session
パートナーが語る成功の鍵
中原氏(博報堂DY ONE)からの知見:
AI導入の戦略
初期成功事例の重要性と選定基準
会社らしさを活かしたユースケース開発
組織全体への展開戦略
コミュニケーション設計
AIの応答設計における人間心理の考慮
ユーザーとAIの適切な距離感の構築
信頼関係構築のための対話設計
藤井氏(ビービット)からの提言:
プロトタイピングアプローチ
速度を重視した開発サイクル
ユーザーフィードバックの即時反映
実践的な検証の重要性
UX設計の重要ポイント
ユーザー行動データの活用
AIとの対話における心理的負荷の軽減
継続的な改善サイクルの確立
詳細の記事はこちら『パートナーが語る!生成AI活用のキラートーク完全解説』:
https://www.daitoku0110.news/p/partner-session-success-insights
2025年に向けたmiiboの新ビジョン
功刀CEOのクロージングでは、miiboの2025年に向けた明確なビジョンが示されました:
1. AIアプリ開発プラットフォームとしての進化
従来の会話型AI構築基盤から、総合的なAIアプリ開発プラットフォームへ
ノーコードでの開発環境提供により、より多くのユーザーが参加可能に
テンプレートストアの整備による開発効率の向上
2. 自律型AIエージェントの実現
AIによるAI開発・評価の自動化
エージェント間の協調による複雑なタスク処理
業務プロセスの自動最適化機能
3. マルチモーダル対応の強化
テキスト、音声、画像など複数モードでの入出力対応
リアルタイムでのマルチモーダルコミュニケーション
各モード間のシームレスな連携
4. AI Teamによる組織的課題解決
複数エージェントによるチーム編成と協調作業
プロジェクトマネジメントAIによる全体統括
チーム内での役割分担と効率的な協働
5. 具体的な開発ロードマップ
2025年前半までのUIUX改善完了
テンプレートストアの本格展開
マルチエージェント対応の段階的実装
AIによる評価・改善機能の実装
詳細の記事はこちら『クロージングで発表:AIアプリ開発プラットフォームへの進化を宣言』:
https://www.daitoku0110.news/p/conference-platform-evolution-2025
まとめ
今回のカンファレンスは、生成AI活用の現在地を確認するだけでなく、miiboが目指す2025年の未来像を具体的に示す機会となりました。特に、AIアプリ開発プラットフォームとしての新たなビジョンは、企業のDX推進において重要な指針となることでしょう。
miiboの詳細なFAQについては、以下のURLをご覧ください: https://daitoku0110.net/faq/
miiboコミュニティ最新情報
デモで披露された新機能は、今後順次miiboプラットフォームに実装予定です。詳細はコミュニティで随時共有いたします。
miiboコミュニティはこちら:https://www.facebook.com/groups/miibo
miibo掲示板はこちら:https://www.reddit.com/r/miibo/
それでは、また次回のニュースレターでお会いしましょう! miiboを楽しんでください!
miiboDesigner岡大徳:https://daitoku0110.net/
miiboガイドページ:https://daitoku0110.net/miibo-guide/